朝ラン門限六時半

朝ラン門限六時半@札幌

装備振り返り・薬とサプリ編〜サロマ湖100キロウルトラマラソン2015(05)

繰り返しますが、今回のサロマは準備不足。薬は下痢止めと胃薬を買ってそれだけで満足してたし、サプリ類はジェルやアミノ酸パウダーなどの検証を特にないままエイド頼み。スペシャルドリンクも活用していません。

完走への必死さが欠片も無い。小さな積み重ねの無さが脚を止めたんだと思います。ダメになったときに心と身体を動かす原動力、ストーリーを作り上げることができなかったのが敗因。完走された皆さんのレポを読むたびに自分の薄さに泣けてくる。

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薬の知識が無いなりに最低限。フルを走るときは何も持たないので、それよりはマシ程度。某先生に漢方などの知識を教わりたいです。なんか漢方だと許せるというか身体にやさしくてOKな気がして。

下痢止め:トメダイン

サロマで何が困るって、お腹を壊してのトイレロス。トイレに並ぶと時間のロスもあるし、待ち時間で筋肉が固まっちゃうのも怖い。走りのリズムが崩れ、タイムロスを取り戻そうとしてオーバーペースとかやりがち。

これすごく効くらしいんですが、まだ実際に使うシーンに出くわしていないので効果のほどはわかりません。水が無くても飲めるのがよいかなと。「大」問題は自分の場合、かなり切実なので。

胃薬:新ゼリア胃腸薬

特に考えもなく、安かったので↑の銘柄を買いました。別に新三共胃腸薬でも何でもよかった。100kmは距離も時間も長いので、補給食を途中で摂れなくならないために準備。一度、胃腸がおかしくなってDNFしてるので懲りてます。

ただ、これもできることなら実戦での効果を事前に試しておきたい。長距離を走ってジェル摂り過ぎで気持ち悪くなったところに服薬して効果が出るか…。練習会でのハプニングに対処してどうか、みたいな感じで。

痛み止め:ロキソニン

バファリンやEVEみたいのでもよかったのですが、直前に通院していて処方されたロキソニンがあったのでそれを持ちました。走ってる最中にロキソニンを飲んだのは初めてでしたが、60km過ぎに飲んだらすごく効いて。

走ってて肩から腕がもげそうに、腕を振るたびに千枚通しで刺される痛みが凄過ぎて頭痛がしてました。それがさーっと引いて行くんだもの怖くもなります。痛み止めを飲んだんだから普通なのかもしれませんが、正直怖かった。

10kmくらいはほぼ無痛で走れましたが、1時間を過ぎると痛みがぶり返してきてリタイヤになってます。あの痛みを誤魔化して無理しているところに、もう一度痛み止めを飲んでよいのか経験不足により判断できず。

サロマの完走レポを読むと、痛み止めを飲まれていた肩が結構いらっしゃる。自分は飲まない派?なんですが、そんなにいっちゃうんだとびっくり。なりふ構ってしまう程度の自分だったってことなのか。いや、ちょっとこれはわからないな。

日焼け止め:なし

くもりの予報だったので無しです。晴れの予報だったら、↓のような製品をごりごり塗ってたはず。日差しが強くなった場合、肩や首周りの日焼けで消耗してしまうのが怖いです。

テーピング:なし

前は貼ってたんですが、無くてもいいだろうと気が変わって使ってません。貼るのが面倒というのもありますが。走り終わって腰がやられていたので、膝はしなくても腰に一枚貼っておけばよかったのかも。

膝も、貼った貼った方が安定するなら使ってもよいと今は考えています。練習のときから使ってみてどうか、これもちゃんと検証しないとだめですね。その上でどうするか決めないと。

サプリ

サロマはエイドが充実しているからエイドだけで足りると考えていましたが、もしかするとエネルギー切れになっていたのかもしれません。次回はジェルなどを持って走って「スペシャルドリンク」も活用しようと考えています。

ジェル:なし

上述の理由によりジェルを持たずに走ってました。1つだけパワーようかんをお守りに持ってましたが、使わずにリタイヤしています。食べ過ぎて下痢になったり消化しきれずウエっとなりたくなかったのもあって。

あらかじめ決めたとおりにジェル類を摂取 vs 空腹を感じたらエイドで摂取、で後者を選択。後者の方が自然だけれど、走って疲労した脳みそが正常に判断できず補給に失敗する可能性はそれなりに高い。

胃がウエっとなってるのにジェルを飲み込むのはどうかと思いますが、エネルギー消費量から逆算してジェルを流し込んでおくことも考えないといけないのかなと。ジェルだけでエネルギーを補給せず、エイドの果物類などをうまく活用したいところ。

練習で30km走をする際に、どのジェルが合うかなどを試してみようと思います。普段使いはツルハなどで売ってる安いのにしたいんですが、そうすると本番の検証ができないからなあ…。

アミノ酸パウダー:なし

BCAAを飲み過ぎるとお腹壊すってネットで見かけた記事を鵜呑みにしてたのと、サプリに頼らず…というお題目が眩しくてw。普段の練習前後に飲もうとは思いませんが、レース中に飲んで効くのかどうか。

ジェルに似たような成分が含まれているなら重複して持つ必要が無い。けど、ジェル→アミノ酸→ジェル→アミノ酸…って摂ってるケースが多いようなので、そうする理由は何かしらあるのでしょう。これも一年かけて考えます。

スペシャルドリンク

サロマでは、30km、63.5km、80km地点でそれぞれスペシャルドリンクを置くことができます。ただしドリンクである必要はなく、透明容器にエナジージェルやOS1ゼリー、アミノ酸パウダーなどを入れておくこともできます。

うまく活用すれば、身に付けるジェル類を少なくすることができる=身軽に走ることができます。エイドに補給食が無くなる可能性だってあるわけだし、来年はしっかり活用しようと考えています。

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こうして振り返ると、考えぬいた末のミニマムではなく単に手抜きだったことが明らかに。恥ずかしい。こんな気持ち、準備でサロマを完走しようと思っていたことに驚く。バカか。来年は頑張る。あと350日頑張る。

装備振り返り・シューズ編〜サロマ湖100キロウルトラマラソン2015(04)

今回のサロマ、結果的にはシューズの選択に失敗したと考えています。やっちゃた。考えた上でのミスチョイスなので仕方がないし、でも事前準備をしっかり練っていればもっと良い結果を出せたと思います。

もっとちゃんと事前に考えとけよ、晴れ舞台なんだろ!?って誰か言ってやってください。今年のサロマで、シューズの準備が無かったことが一番の後悔です。考え抜いた結果ではなく、消去法的に選んでしまったので。

選択肢

以下の3つの中から選びました。いずれも帯に短し…です。

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表にまとめると以下のようになります。

Good Bad 走行距離
DSトレーナー16 履き慣れてフィット ソールが無い 1500km超
フェザーグライド へタってない ペースに合わない 500km未満
GEL-1170 クッショニングがよい サイズが0.5大きい 500km未満

DSトレーナー16

現行モデルは19なので、約3年前のシューズです。2012年の初サロマを完走しているシューズで、以来ウルチャレや札幌美唄、顔マラなども踏破。だいたいの長距離はこれで結果を出している。


ウルトラペースだとグリップは無くてもいいんですが、恐らくかれこれ2000km前後の走行距離なので、クッションがヘタっていてショック吸収性に欠けています。

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画像では見切れてますが、踵は外側が少し減っています。鈍感な私でも「底、うっす!」と感じるくらい「アスファルトに近い」感じがします。これは100km持たないだろうという判断。足にフィットして自分の走り方もこの靴に合っている、でも残念ながらだめだろうという。

フェザーグライド

昨年か一昨年に購入。あんまり履いてません。あんまり履いてないのは、なんか合わないから。フラットソールなこの靴はミッドフッターな自分には合うだろうと思って買ったのですが、どうも違和感ばかりで好きになれない。


ひとことで言うと「硬い」んです。前足部に入ってる「スピーバ」が軽量化に貢献するとともに反発力を産むのですが、ゆえに硬さが出てしまってる。実際の脚へのダメージはわからないんですけど感触が好きになれなくて。

あとはスイートスポットが狭いのも気になるところ。自分の場合、キロ5'30~4'45くらいの走り方には合うけれど、それより遅いと硬さが、それより速いと進まない感触があります。キロ6なサロマペースには合わない。

GEL-1170

このシューズは某アスクラでしか見たことありませんw。初心者の方が行くとこのシューズを薦められることが多い。つまりビギナー向けのクッション性がほどほどに重視された質実剛健なシューズ。お値段も手頃。

200kmくらいしか履いてないはずでクッション性がめちゃめちゃあるんだけどこれ、実は奥様のシューズ。ゆえにサイズが0.5大きい。走ってみても、拇指球の踏むあたりで微秒にサイズのゆるさを感じる。

キロ6で走ることが至福なシューズで「アシックスすごいな!」と思うけれど、これ履いてサロマを走ったら確実にマメ出来てだめだなという。カカトがぐにぐにしてすごくよかったけど無念の断念。

結果:DSトレ→フェザグラ→DSトレ

宿を出るまでDSトレーナーにチップ付けてましたが、会場でフェザーグライドにチップを付け替える。実際にDSトレーナーを履いて歩いているとヘタリが気になってしまいまして。

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スタートしてからずっとキロ6'20くらいで走りましたが、フェザグラにネガティブな印象は特に無し。ポジティブな印象もありませんでしたがw。スローペースでもそんな硬さから来るショックを感じず。

レストステーションで気分転換のためにDSトレに履き替える。これで復活できればという思いも虚しく、DSトレでもダメなものはダメ。60km過ぎにロキソニンで復活してからは気持よく走れましたが生き返るほどではなく。

まとめ:新しい靴を買っとけ

まじで。DSトレーナー19を買って少し履き慣らしておいたら完走できたんじゃね?というのは大げさではないと思う。そのくらいやってもうてる。合わないシューズで40kmも走れば古傷も傷むってもんだ。腱なめんな。

フェザグラでそこそこ走れてたような気がしていたけど、実は少しずつ身体に無理をかけて傷んでいた右肩を悪化させた。右肩を悪化させないように念には念を入れるところを適当か。そりゃ完走できないよ。

シューズ選択のミスを完走できなかった原因として押し付けるわけじゃない。シューズを含めたひとつひとつの積み重ねがそれぞれ完走レベルに達していなかったということ。事前の練習量、装備、気持ちのいずれも。

この結果から言えるのは、ほんと「新しい靴を買っとけ」ってことだけ。しっかり考えて選ぼう。自分に合う、走る距離とペースに合う、履くとテンションの上がる、100km13時間を共にする覚悟のある相棒を来年は。

装備振り返り・ウェア編〜サロマ湖100キロウルトラマラソン2015(03)

私はいわゆる「ガジェット好き」です。前にやってたロードバイクでも今やってるランニングでも、子どもと一緒にやってるサッカーでも何でも、カタチや理屈から入るのは変わらない。

「誰でも完走できるマラソン(←適当です)」を買い、ネットで入門者向けのランニングギアを調べてスポーツデポで実際の製品を見て楽天で購入。そんな流れがすっかり染み付いている。

それは私が「持たざるもの」だから。

10万円のロードバイクにティアグラで速い奴は速いし、テニスシューズ履いて走っても速い人はいる。でも自分はそうじゃないし、そうじゃないのに理想はそれなりだから差を埋め合わせるのに屁理屈やモノが必要になります。練習ではなく。

そんな私ですが、今回のサロマでは特にランギアを新調せず臨んでいます。いわく「道具なんて使い慣れたもので十分、そんな差はないよ。普段どおり走ってこその"ハレ"じゃない」など。

かっこいいこと言ってますが、練習不足で気持ちを乗せ切れない言い訳として、ランギアを購入しないことをうまく走れなかった際のエクスキューズにしているだけ、と今になって思う。準備時点で「うまく走らないでおこう」とは決して思ってないんですが。

上述の理由により目新しさはありませんが、以下にサロマで使った物品を記載します。と、長くなったので今回はウェアのみ。

ランパン・ランシャツ:チームユニフォーム上下

チームに入ってるからチームユニというのはありますが、別な選択肢も考えていました。暑かったら上はチームT、下はパタゴニアのインナー付きショートパンツにしようかと。

暑さ対策として考えていたのは以下です。

  • 肩を露出しない
  • インナーを着ない

肩は暑さというか日焼け対策として露出したくなかったので、チームユニのランシャツではなくTシャツ。チームには半袖のサイクルジャージもあるんだけど、走る際に上腕周りがタイトだと擦れちゃわないかなと思ってまだ購入してません。
※実際のとこどうでした?
※秋に向けて購入を検討しています

あと、インナーとしてファイントラックやらクラフトのノースリ、下はハーフタイツを普段は着用しています。でも一枚着てるだけで暑さがこもるだろうと考え、Tシャツにインナー付きのランパンでぶらんぶらんさせながら走ろうかなって。

そんな考えもありつつ、今回のサロマは寒かったのでチームユニ上下の中に、インナーとして上は速乾Tシャツ、下はハーフタイツを履いてます。

インナー上:アディダスの速乾Tシャツ

どこかのアウトレットで購入した、名も無きTシャツです。いわゆる"ハレ"用ではなく練習着。速乾素材で背中や脇がメッシュになっててそれなりに機能的ですが、何がどうというのはありません。

普段から使っててくたびれているのもあり、長時間走っても擦れないのはわかってたのでこれをチョイス。ワセリンやクリームを塗ってませんが、首周りや上腕周りは問題ありませんでした。

インナー下:2XU ハーフタイツ

ハーフタイツ、今はこれしか持ってません。SKINSやCWXも持ってましたが、これがいちばん股馴染みがあって。他の、特に生地が厚いのは股間がモゴモゴするし肛門が擦れて痛くなるので。

このハーフタイツは、ワセリンやクリーム無しでも特に擦れることなく、たまにチンポジを直す程度で不快なことなく走れます。日焼け対策としてモモを保護できるし。筋疲労的な意味での機能性はほぼ無いと思います。
※ほぼ無いの「ほぼ」が重要かどうかは考え中です

帽子:The Notth Face プロランナーズハット

かっこいいというのもありますが、ツバが拡がるので横からの日差し対策として。頭周りの内側に汗止めがついているところと、頭周りの上が部分的にメッシュになっていて風通しがよいのがお気に入り。

アームカバー:ザムスト

アームウォーマーはこれ。素材がツルツルしておらず汗拭きに使える=リストバンドが要らない。疲労軽減は…どうかな。腕が短くてやや太めな自分ですが、ずり落ちやキツ過ぎることもなくジャストフィット。

スタートから20kmくらいまでは寒かったので装着、その後は歩き出して寒くなるまで着用。暑い場合には、ランナーズ社(?)の冷感素材なアームカバーがすごくよさげでした。ハニカムっぽい水色のやつ。

ゲイター:C3fit

ゲイターはザムストではなくこれ。ふくらはぎマヨネーズな自分にジャストフィットw。逆に言えば、ほっそりさんにはやや緩いのかも。ザムストのはちょっとキツくて、リカバリ用にはいいけど自分はランには合わないです。


CEPのとかも気になりますが、疲労軽減的に実際のところどうなんでしょう。ガジェット好きには特に気になるアイテムなんですが。買うなら、あえてソックス一体型にしたいところ。穴が開いたら終わりですけど。

靴下:RxL Socks メリノウール

長距離でのこのソックスには信頼を置いてます。メリノウールが湿気を吸い取り発散してくれることを感じます。今回は比較的涼しかったので、メリノール:暑さ<快適さになったかなと。

厚手な生地であることによるショック吸収性増加=推進力減少というのはよくわかりません。走り終わって足裏・足指がまっさらキレイだったので悪く無いと思います。短い丈の↓が欲しい。

ネックウォーマー:クリールの付属のやつ

ネックウォーマーは他のも持ってますが、クリールのやつだけ冬用(?)だったので、寒かった今回はこれをチョイス。結果、スタート時しか使わなかったという。薄手のならどうだったか、同じく使わなかったかな。

もともとネックウォーマーは首周りが気になって苦手なんですが、やっぱり無くてもよかったか。いい加減、ネックウォーマーが合わないってことを飲み込め自分。首周りの日焼け・寒さ対策は課題です。

asarun630.hateblo.jp

サングラス:しませんでした

持ってるのはこれですが、一日中曇の予報だったのでしませんでした。結果、途中で思い切り晴れたんですが。サングラスをすることによる遮光&集中力アップvs重量増&装着のストレスはどっちが勝るのかいまだせめぎあってます。

リストバンド:しませんでした

いつもはこれを使ってるのですが、アームウォーマーするのでそれで拭けばいいかと。結果、アームウォーマーは途中で外しちゃうんですが。無いならないで、自分は指先を湿らせるクセ(?)があるので、手のひらで汗を拭くから気にならず。

手首周りに何かあると気になる…ってわけでもないのですが、今は無くてもいいかなと思ってます。以前は大好きだったので、また着けるときが来るのかもしれません。

ウエストポーチ:しませんでした

普段のロングは↓しています。今回は補給・サプリ類は持たず最低限でと考えていたので、チームユニの背中ポッケに詰め込んでます。ジェル類を複数個持つならウエストポーチが必要ですね。

時計:Garmin XT310

そろそろ別なの(EPSONの810かGarminの920)が欲しいんですけど、なかなか壊れてくれないのでw。それなりに3年くらい使ってますが、バッテリーのヘタリも気になりません。まだ、フル充電でサロマの13時間は持ちそう。

レインウェア:asics

防寒着として着用。20km手前で脱ぎましたが、あってよかった。走ってるときより、スタート前の待ち時間の寒さで消耗するのを防ぐことができるのであった方がよいかと。


サプリ・薬、その他については別途。

レース詳細~サロマ湖100kmウルトラマラソン2015(02)

レースの経過を淡々と振り返ります。

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スタートまで:00:03:11

そこそこ早めにスタート地点に並ぶも、尿意を察知、離脱しトイレに並ぶ。絞り出したあとにスタート地点へ行くと、まあまあ後ろに並ぶことに。それでも3分のロスしかないのでこれは想定内。

00-10:1:02:59(6'17/km)

突っ込み過ぎないように、ペース上げたくなって前の人を抜くのに蛇行して余計な距離を走らないように注意しました。出だしでこのペースに抑えることができたのは上出来。大人になったww。

10-20:1:04:26(6'26/km)

15km過ぎでトイレへ寄ってのこのタイム。トイレロスが3分くらいなので、実際にはキロ6'10くらいで走ってる。ちょっと速い。20kmでの折り返しですれ違うランナーとのハイタッチなど気持よく走れていた。

20-30:1:03:02(6'18/km)

2013年にリタイヤした際には、体調不良により30km過ぎに走れなくなってしまったので、しっかりペースを抑えて足を残そうという意識が強くあった区間。結果、楽に走れてはいるけれど薄っすらと「身体がそれほど軽くない…」という嫌な感触が。

30-40:1:06:21(6'38/km)

35km過ぎに2回目のトイレ休憩をしているので、実際にはキロ6'30を少し切るよいペースで走れていた。田園を抜ける30km~35kmの苦手なコースもなんとかクリア。宙の一点を見ながら意識を飛ばし、何も考えずに走ってた。

40-50:1:10:49(7'04/km)

40kmを過ぎて右肩が急に痛くなってペースダウン。前触れは無く、徐々にではなく急に右肩の可動範囲が極小になる。走るために腕を振ると痛む。着地の際に激痛が走る。フォームが崩れ思うように走れなる。

正直に告白すると、びっくりしてこの事態に対処できませんでした。右肩は治ったものだと思っていたし、検査の結果だってなんでもないって言ってたのを鵜呑みにしていた(※なんでもないとは言ってないw)。

この時点では痛み止めを飲まない選択をしましたが、それが正しかったのかどうか。回復を待ったが戻らず、60kmを過ぎてからようやく服薬して復活しているわけで。この辺り、経験不足と覚悟を準備していないんだよなあ。すごく残念。

50-60:2:15:29(13'32/km)

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54km地点のレストステーションまで我慢できず、53km地点から歩く。あと1kmを我慢できなかった。レストステーションで少し腰をおろして休むと絶望的に痛みが来襲。小さなアリが右肩の一点に向けて殺到して掘削をはじめている。このやろう。

レストステーションを出て、60km地点まで全部歩く。その歩きも、早歩きではなくフラフラして途中で何度も立ち止まるようなもの。ゴールの意図をもう少し持っていればと今になって思う。

後続のチームメイトに次々と抜かれ、励まされ、それでも走ることができなくてテンションがブラジルに到達した頃、60km地点の関門閉鎖2分前にたどり着く。自虐的に、頭のなかでサバンナのブラジルの皆さん~がリフレインしてた。

右肩の件

サロマの3週間前、急に右肩が痛くなり動かなくなる事態が発生。通院しMRIまで撮った結果、以前に行った骨折回復手術の影響で薄くなって腱が弱いが、動かなくなるほど弱ってないから原因不明との診断。

赤丸の上の方、肩の真上からスリバチ状の穴が開いてるのが薄っすら見えます。そこを開けて「髄内釘」というパイプのようなものを入れて上腕の粉砕骨折を治しました。その際、肩の筋肉および腱を切ってるので云々(略w)

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湿布を貼って2週間ほどランオフしたら回復したので、サロマに出ることに。事前に10kmを2回走った際には痛みは全く出なかったので油断してたら、本番でえらい目に遭った。甘かった。

大事な3週間前からランオフしてしまったのは、疲労抜きと考えればそれほどマイナスじゃない。けれど、リスクの高い箇所に対してあまりにも楽観的に対策をなにもしなかったのはアホウ、いやバカというしかない。

繰り返しになるが、自分は100kmを走り切る覚悟がなかった。それだけの準備をしてこなかったから、痛みが出た際に対処できなかった。我慢じゃなく、対処。逆に、もっと早くリタイヤすることだってそれはそれで判断なわけだし。

60-70:1:19:08(7'54/km)

60km地点の関門を突破し、ここで終わりかとまったりトイレ休憩するも、ここで終われない気がしてロキソニンを投入し回復を図る。サロマ湖のほとりで風に吹かれ遠くワッカを眺めていたら、走らなきゃない気になったw。

ロキソニンを飲み、ほどなく痛みが1/4になったので再び走りだす。キロ6'40では走れていて、魔女の森ではみんな歩いていたのでゴボウ抜き。気持ちよかった。気持ちよかったし、こんなことならもっと早くロキソニっとけばと。

奥様より「絶対に無理すんな(※ほどほどにしとけよの意)」と言われていたし、右肩の痛みが無理したらやばいことになりそうだった。痛み止めを飲んで一時的に誤魔化しても…と考えていたので、ギリギリまで痛み止めは飲まずに自然回復を待った。

結果的にロキソニンを投入するが、この判断は自分なりに間違ってなかったと思ってます。53km地点で歩き出したときにロキソニンをワンショット、また痛んだらワンショットというのはできなかったな。


キムネアップ岬と魔女の森を走れたことは、すごく大きかった。なんかサロマを走れたって気になって。もちろんワッカもあるけど、そうじゃなくてもサロマ気分は味わえたかな。

68km地点の斉藤商店で「70kmの関門に間に合う?」と尋ねたら「このペースなら余裕だよ~」。が、70kmの関門まで残り950mの地点で制限時間6分前。楽しみにしていたベーグルのあるエイドは素通りすることに。

ここまで来て関門を突破できないのは悔しいので、残り約1kmをダッシュ。70km走ってここでキロ5はしんどすぎ。右肩がもげそうになるっていうか、右腕が振れないのでバランス崩して転びそうになりながらフンガーと走る。フンギー。

関門20秒前になんとか突破。久しぶりにゼエハアして気持ちよかった。

70-73:鶴雅リゾートまで

70km関門の突破にチカラを使い果たし、肩も痛いけど気持ち的に終わってしまってここでサロマ終了。鶴雅リゾートまでとぼとぼ歩き、おしるこ二杯食べて回収車に乗ってゴール地点まで戻る。

以上がサロマのレースの詳細です。

73kmでDNF~サロマ湖100kmウルトラマラソン2015(01)

2015年6月28日に「第30回サロマ湖100kmウルトラマラソン」に出走し、73kmでリタイヤしました。これで通算成績、1勝2敗1分。2012年は完走、2013年はリタイヤ、2014年は出走できず、2015年はリタイヤ。

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53km地点から間にレストステーションを挟み、60km地点まで歩いてます。60km地点から走るも、70kmの関門を突破するのに精根使い果たし(20秒前に通過)、ふたたび歩く。73km地点の鶴雅リゾートでおしるこをいただいて終了。

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こうして地図で見ると結構遠くまで来たんだなと思いますが、いちばん美味しいところはいただいていないわけで。もっとできたっていう気もするし、じゅうぶん頑張ったよという気持ちもある。

出走し、73km地点でリタイヤという変わらない事実がある。それをどう解釈し、どう向き合うかというのは別の話。やっちゃったもんはしょうがないので、納得できる屁理屈をうまいこと考えることにします。

いやーよかった、まじよかった。サロマ完走できなくてよかったなー、完走してたらやばいことになってた。今回は完走できない運命だったんだよ、お導き。これをきっかけに走りが変わる、いや人生が変わる。変わんなくていいから完走したかった。