装備振り返り・シューズ編〜サロマ湖100キロウルトラマラソン2015(04)
今回のサロマ、結果的にはシューズの選択に失敗したと考えています。やっちゃた。考えた上でのミスチョイスなので仕方がないし、でも事前準備をしっかり練っていればもっと良い結果を出せたと思います。
もっとちゃんと事前に考えとけよ、晴れ舞台なんだろ!?って誰か言ってやってください。今年のサロマで、シューズの準備が無かったことが一番の後悔です。考え抜いた結果ではなく、消去法的に選んでしまったので。
選択肢
以下の3つの中から選びました。いずれも帯に短し…です。
表にまとめると以下のようになります。
Good | Bad | 走行距離 | |
---|---|---|---|
DSトレーナー16 | 履き慣れてフィット | ソールが無い | 1500km超 |
フェザーグライド | へタってない | ペースに合わない | 500km未満 |
GEL-1170 | クッショニングがよい | サイズが0.5大きい | 500km未満 |
DSトレーナー16
現行モデルは19なので、約3年前のシューズです。2012年の初サロマを完走しているシューズで、以来ウルチャレや札幌美唄、顔マラなども踏破。だいたいの長距離はこれで結果を出している。
ウルトラペースだとグリップは無くてもいいんですが、恐らくかれこれ2000km前後の走行距離なので、クッションがヘタっていてショック吸収性に欠けています。
画像では見切れてますが、踵は外側が少し減っています。鈍感な私でも「底、うっす!」と感じるくらい「アスファルトに近い」感じがします。これは100km持たないだろうという判断。足にフィットして自分の走り方もこの靴に合っている、でも残念ながらだめだろうという。
フェザーグライド
昨年か一昨年に購入。あんまり履いてません。あんまり履いてないのは、なんか合わないから。フラットソールなこの靴はミッドフッターな自分には合うだろうと思って買ったのですが、どうも違和感ばかりで好きになれない。
ひとことで言うと「硬い」んです。前足部に入ってる「スピーバ」が軽量化に貢献するとともに反発力を産むのですが、ゆえに硬さが出てしまってる。実際の脚へのダメージはわからないんですけど感触が好きになれなくて。
あとはスイートスポットが狭いのも気になるところ。自分の場合、キロ5'30~4'45くらいの走り方には合うけれど、それより遅いと硬さが、それより速いと進まない感触があります。キロ6なサロマペースには合わない。
GEL-1170
このシューズは某アスクラでしか見たことありませんw。初心者の方が行くとこのシューズを薦められることが多い。つまりビギナー向けのクッション性がほどほどに重視された質実剛健なシューズ。お値段も手頃。
200kmくらいしか履いてないはずでクッション性がめちゃめちゃあるんだけどこれ、実は奥様のシューズ。ゆえにサイズが0.5大きい。走ってみても、拇指球の踏むあたりで微秒にサイズのゆるさを感じる。
キロ6で走ることが至福なシューズで「アシックスすごいな!」と思うけれど、これ履いてサロマを走ったら確実にマメ出来てだめだなという。カカトがぐにぐにしてすごくよかったけど無念の断念。
結果:DSトレ→フェザグラ→DSトレ
宿を出るまでDSトレーナーにチップ付けてましたが、会場でフェザーグライドにチップを付け替える。実際にDSトレーナーを履いて歩いているとヘタリが気になってしまいまして。
スタートしてからずっとキロ6'20くらいで走りましたが、フェザグラにネガティブな印象は特に無し。ポジティブな印象もありませんでしたがw。スローペースでもそんな硬さから来るショックを感じず。
レストステーションで気分転換のためにDSトレに履き替える。これで復活できればという思いも虚しく、DSトレでもダメなものはダメ。60km過ぎにロキソニンで復活してからは気持よく走れましたが生き返るほどではなく。
まとめ:新しい靴を買っとけ
まじで。DSトレーナー19を買って少し履き慣らしておいたら完走できたんじゃね?というのは大げさではないと思う。そのくらいやってもうてる。合わないシューズで40kmも走れば古傷も傷むってもんだ。腱なめんな。
フェザグラでそこそこ走れてたような気がしていたけど、実は少しずつ身体に無理をかけて傷んでいた右肩を悪化させた。右肩を悪化させないように念には念を入れるところを適当か。そりゃ完走できないよ。
シューズ選択のミスを完走できなかった原因として押し付けるわけじゃない。シューズを含めたひとつひとつの積み重ねがそれぞれ完走レベルに達していなかったということ。事前の練習量、装備、気持ちのいずれも。
この結果から言えるのは、ほんと「新しい靴を買っとけ」ってことだけ。しっかり考えて選ぼう。自分に合う、走る距離とペースに合う、履くとテンションの上がる、100km13時間を共にする覚悟のある相棒を来年は。