朝ラン門限六時半

朝ラン門限六時半@札幌

走るきっかけ(1) ~ 2004年 ~ 10年前のバイク事故

ラジオ出演に際して振り返ってみたので、何回かに分けて記す。

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直接的な走るきっかけは、10年前のバイク事故。
一度に両手首右上腕右膝を骨折し、そこからの復活が引き金となっている。

結婚式の前に事故る

ハタチくらいから10年くらいバイクに乗っていた。結婚式の4ヶ月前、独身最後の長距離ツーリングへ出かけ、交通事故に遭遇。

札幌から稚内稚内から斜里、斜里から札幌を二泊三日の強行軍。最終日、当麻町。それまで1000km以上を走り、あと100kmちょいで札幌というところでどかーん。

事故の概要

田舎道の交差点で、トラックと右直。直進するバイク、右折しようとするトラック。バイクとの距離感を誤り、交差点に進入、道を塞ぐトラック。

よけきれず衝突するバイクと人。トラックのフロントグリルにめり込む。BMWさんがくしゃくしゃに。人もくしゃくしゃに。

旭川での手術

救急車で旭川市内の救急病院へ搬送され、手術。開放骨折していた左手首のみ手術。左手首、右膝、右上腕も複雑骨折しているが、埋め込む器具が旭川に無いという理由で後日後回し。

ダリオ・シルバは同じような事故で破傷風により脚を失っている。大げさではなく、開放骨折やばいんだってば。

旭川の病院は面白かった。両手片足骨折の自分が病室で一番軽症だったり、両手片足骨折なのにストレッチャーでトイレに行けと言われたりのサバイバル。

油かぶって胃をやけどした人とか、歩いてて後ろからクルマにはねられた人とか、一晩中うめき声と病室を出入りする患者さんやご家族の泣き声が続いてた。

札幌での手術

事故から10日後、札幌へ搬送され、残る部分を札幌で手術。よくわからないけど、そこそこ大変な手術だったらしい。

右膝は可動域と逆に強い衝撃が加わり、膝の下皿が圧迫され砕けたので完全治癒しない可能性があるとのこと。マジか。歩けないかもってマジか。マジかー!

お医者さん独特の言い回しなんだろうけど、これから結婚しますってときに、歩けないかも知れませんって告知は結構きつかったな。

ほぼ完治

80日ほどの入院ののち、無事に退院。装具をつけながらの退院だったが、まともに歩けない状態。走れるくらいに治ってやる!と誓った。

歩く、じゃなくて走る。軽やかに走れるようになりたいなっていう。それまでスポーツと縁遠かったのに、なんか「ああ走りてえ」と思った。

ってのがいま走ってる直接のきっかけ。手術もリハビリもかなりうまく行って、ほぼ完治。可動域が多少は制限されているけど、日常生活に支障はない。

膝は前後方向はOKだが、横方向や踏ん張りに弱く、「膝が抜ける」感じで転んじゃうので、やれるスポーツは限られる。というのもランしてる理由のひとつではある。

結婚式は松葉杖

結婚式の前に事故ったので、結婚式は全て奥様が手配および準備。しかも、レストランでやるほぼ手作り結婚式だったので、かけた迷惑たるや…。

というのもあって、奥様には頭が上がらず尻に敷かれ続けて約10年。ランニング生活を語るときには結婚生活を語ること。